ダイエットのために運動を始めたものの、モチベーションが続かず、挑戦しては辞めてを繰り返している人は多いのではないでしょうか?
そんな人でも、今回解説するVRを使ったダイエットであれば、楽しく続けられるかもしれません。
本記事では、VRでダイエットをする4つのメリットや、ダイエットにおすすめのVRゲームを紹介します。
没入感のあるVRを用いたダイエットは、高いモチベーションで続けられる
VRとダイエットの相性は抜群です。
VRにはトラッキングと呼ばれる、デバイスを着けている人の動きを映像に反映する技術が使われています。
また、実際にその場所にいるかのような視覚的没入感もあるため、集中してプレイできる点も特徴の一つです。
VRを使えば、モチベーションを維持しながら楽しくダイエットができます。
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VRを用いたダイエットにおける4つのメリット
VRを用いたダイエットには、次の4つのメリットがあります。
- 天候に左右されず、自宅で運動ができる
- さまざまなジャンルのゲームがあり、好きなものを見つけやすい
- 直感的な操作でわかりやすい
- 視覚的・聴覚的に没入でき、モチベーションを維持しやすい
雨の日はジムに行ったり、ランニングしたりするのがおっくうに感じる人が多いと思います。
しかし、VRであれば天候は関係ありません。運動の習慣を守りやすく、ダイエットを継続しやすい環境づくりができるでしょう。
また、ダイエットに使うゲームのジャンルはスポーツだけではなく、リズムゲームやダンスゲームなど多岐にわたります。
好きなゲームであれば、モチベーションも維持しやすく、楽しく痩せられるかもしれません。
筋トレやランニングがつまらないと感じる人や、運動をサボりがちな人は、ぜひVRでのダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。
VRでダイエットするために必要なものは3つ
VRでダイエットをするには、次の3つが必要です。
- VRゴーグル(ヘッドセット)
- ゲーム用PC(パソコン接続型の場合)もしくはゲーム機(PlayStationなどのゲーム機連携型の場合)
- インターネット環境
VRゴーグルには、デバイス単体で使えるスタンドアロン型と、パソコン・ゲーム機連携型の大きく2種類があります。
スタンドアロン型はMeta Quest 3が、パソコン・ゲーム機連携型は、HTCのVIVE Cosmos EliteやPlayStation VR2が主な製品です。
また、VRゲームは処理にかかる負荷が大きいため、特にパソコンでプレイする場合は、各ゲームの最低スペックと推奨スペックを確認しましょう。
例として、Beat Saber(Steam版)の最低スペックと推奨スペックをまとめました。
最低 | 推奨 | |
OS | Windows 7/8.1/10 (64bit) | Windows 7/8.1/10 (64bit) |
プロセッサー | Intel Core i5 Sandy Bridge または同等のもの | Intel Core i7 Skylake または同等のもの |
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
グラフィック | Nvidia GTX 960 または同等のもの | Nvidia GTX 1060 または同等のもの |
ストレージ | 200MB以上の空き容量 | 200MB以上の空き容量 |
ゲームによってはコントローラーが必要な場合がありますが、VRゴーグルに同梱されている場合もあるので、確認の上、必要であれば別途購入しましょう。
ダイエットにおすすめのVRゲーム6選
ダイエットにおすすめのVRゲームを6つ紹介します。
- Beat Saber
- The Thrill of the Fight - VR Boxing
- Pistol Whip
- Eleven Table Tennis
- Supernatural: Unreal Fitness
- FitXR
Beat Saber
ジャンル | リズム |
購入先 | |
料金 | Steam:3,400円 Meta Store:3,000円 |
評価 | Steam:高評価95% Meta Store:★4.5 |
Beat Saberは、向かってくるキューブを音楽に合わせて剣で斬っていくリズムゲームです。
キューブには色分けや斬る方向の表示がされており、キューブに示された指示通りに斬らなければなりません。時には障害物もよける必要があるため、頭と体を使うハードなゲームです。
VRでの運動が人体に及ぼす影響を研究している「The Virtual Reality Institute of Health and Excercise」では、体重約60kgの人のBeat Saberプレイ中における平均的な消費カロリーは、1分当たり6.55~7.45k/calとテニスと同等であるとされています。
約62kgの減量に成功した人もおり、高いダイエット効果が期待できます。
The Thrill of the Fight - VR Boxing
ジャンル | スポーツ(ボクシング) |
購入先 | |
料金 | Steam:1,200円 Meta Store:990円 |
評価 | Steam:高評価95% Meta Store:★4.7 |
The Thrill of the Fightは、さまざまなスタイルや技を持った相手と対戦するボクシングゲームです。
購入者のレビューでは「初心者が3分3ラウンドをプレイすると翌日全身筋肉痛になる」「ワンラウンドで汗だくになる」などゲームのハードさに言及するコメントが多くあります。
ボクシング経験者が「リアルなボクシングができる」と評価するコメントもありました。
1分当たりの消費カロリーが9.74〜15.32k/calと、ボート漕ぎと同等の運動量と評価されており、本格的な運動をしたい人におすすめです。
なお、2024年11月21日にMeta Questで続編である「The Thrill of the Fight 2」が先行リリースされています。
Pistol Whip
ジャンル | リズム×シューティング |
購入先 | |
料金 | Steam:3,400円 Meta Store:2,990円 |
評価 | Steam:高評価94% Meta Store:★4.8 |
Pistol Whipは、音楽に合わせて敵の弾をよけながら敵を銃で倒していく、リズム×シューティングゲームです。
レビューの中には「当たり判定もゆるく、誰でも気持ちよくたのしめる」「しっかりと狙えばスコアもあがるので初心者から上級者まで幅広く楽しめる」と評価する声もあり、リズムゲームが好きな人におすすめです。
ゲームで使用する銃はカスタマイズが可能で、やり込み要素がある点も特徴の一つです。1分当たりの消費カロリーは 7.17〜7.69k/calとテニスと同程度とされています。
Eleven Table Tennis
ジャンル | スポーツ(卓球) |
購入先 | |
料金 | Steam:3,400円 Meta Store:2,990円 |
評価 | Steam:高評価94% Meta Store:★4.6 |
Eleven Table Tennisは、オンラインでの対人対戦やAIとの対戦ができる卓球ゲームです。
リアルさをとことん追求しており「リアルと錯覚するような卓球ができる」など、ゲームのリアリティを評価する声が多くありました。
なかには「現実の卓球も上達した」との声もあり、再現度の高さがわかります。1分当たりの消費カロリーは3.9〜4.31k/calで、据置型の有酸素運動マシン(クロストレーナー)と同程度とされています。
Supernatural: Unreal Fitness
ジャンル | フィットネス |
購入先 | |
料金 | 月間メンバー: $9.99 USD +税金 ※7日間の無料トライアルあり 年間メンバー: $99.99 USD +税金 ※14日間の無料トライアルあり |
評価 | ★4.4 |
Supernatural: Unreal Fitnessは、ボクシング・フロー・ストレッチ・瞑想などの運動ができるゲームです。
フローとは、Beat Saberのように迫りくるアイテムを、パンチやバットで壊していくモードです。
MR(複合現実)モードを使えば、自宅の一部を自然の景色にすることも可能なため、家具や壁にぶつからないか心配な人も安心してプレイできます。
1分当たりの消費カロリーは12.01〜13.11k/calとサイクリングと同じくらいハードなので、ダイエットにはもってこいです。
料金はサブスクリプション課金型で、月額契約であれば7日間(年間契約は14日間)は無料で利用できるため、お試しでプレイしたい人にもおすすめです。
FitXR
ジャンル | フィットネス |
購入先 | |
料金 | 月額契約:12.99ドル 年間契約:107.99ドル ※7日間の無料トライアルあり |
評価 | ★4 |
FitXRはボクシングとHIIT(高強度インターバルトレーニング)、ダンスの3種類の運動ができるフィットネスゲームです。
プロが考案した数百のワークアウトが用意されているので、自分の体力に合ったワークアウトが見つかります。
毎週7つのワークアウトが追加されるため、飽きずに運動を続けられます。1分当たりの消費カロリーは8.34~8.84k/calとテニスと同じ程度です。
料金はサブスクリプション課金型で、1週間はすべてのアクティビティを無料で利用できます。
気になる方は、どのようなワークアウトがあるのか試してみましょう。
VRゲームでダイエットをする際の注意点
VRゲームでダイエットをする際は、以下の3点に注意しましょう。
- 十分なスペースを確保する
- 適度に休憩を挟む
- 気持ち悪さ(VR酔い)を感じたら休憩する
VRゴーグルを装着すると現実世界の視界がなくなるため、周りに物が置いてあると危険です。
VRゲームをプレイする際には、最低でも「約2m×1.5m」から「約2m×2m」の何もないスペースを確保することが推奨されています。
また、VRゲームのプレイ時にはVRゴーグルを装着するため、頭や首が疲れやすくなります。
人によっては「VR酔い」と呼ばれる、乗り物酔いと似た気持ち悪さを感じるケースがあるので、適度に休憩を取るようにしましょう。
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VRを活用して楽しくダイエットをしよう
天候に左右されず、没入感のあるVRを活用すればモチベーションを維持しながら楽しくダイエットができます。
ジャンルもリズムゲームやボクシング、フィットネスなど多岐にわたるため、飽きずにダイエットが続けられること、間違いなしです。