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フレームレートとは?種類・XRデバイスごとの数値も紹介【知っておきたいXRの専門用語】

2024.10.28

フレームレートとは?種類・XRデバイスごとの数値も紹介【知っておきたいXRの専門用語】

目次

    フレームレートとは「1秒間の動画を構成する画像枚数の単位」

    フレームレートの画像イメージ

    フレームレートとは、1秒間の動画を構成するフレーム(静止画)数を示す単位です。上図のように、構成するフレームの数が多い(フレームレートが高い)ほど、動画は滑らかに表示されます。

    フレームレートは「frames per second」を略した「fps」の単位で表します。このフレームレートの値は動画視聴やゲームプレイの快適さに直結するため、ゲーム機・パソコンなど、デバイスを選ぶ重要な指標です。

    フレームレートが低い場合はデータ容量も少なく、インターネット回線への負荷は軽いですが、動画などの画面表示がカクカクするようになります。

    反対に、フレームレートが高いほど動画は滑らかな表示になりますが、データ容量も大きく、インターネット回線への負荷も高くなります。

    フレームレートが違うとこう見える

    各フレームレートによる見え方の違いを見てみましょう。

    この動画では、ゲーミングPCのスペックによって、映像の滑らかさが大きく異なることがわかります。

    精巧な操作が求められるFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)や、スポーツ用途で使用されるカメラではフレームレートが高いものが求められます。

    一方で、防犯カメラ・監視カメラにおいては、フレームレートよりも「長い間録画ができること」が重要視されます。したがって、5fps程度のフレームレートでも十分であると、用途によって使い分けがなされていると整理しておきましょう。

    XRデバイスにおけるフレームレートとリフレッシュレートの関係性

    リフレッシュレートとフレームレートの関係性

    リフレッシュレートとは、1秒間で画面を書き換えられる回数を示したもので、単位は「Hz(ヘルツ)」です。PCモニターの描画性能を示す指標として目にすることが多いですが、XRデバイスでも同様です。

    出力された映像がどれほど高いフレームレートだったとしても、XRデバイス(表示側)のリフレッシュレートによって、その上限が決まります。

    例えば、PCやゲーム機などから出力されるコンテンツ映像のフレームレートが「90fps」で、XRデバイスのリフレッシュレートが「60Hz」の場合、映像は60Hzで表示されます。

    XRデバイス毎のリフレッシュレートは下記の通りです。

    XRデバイス

    リフレッシュレート

    XREAL Air 2 Pro

    120Hz

    Varjo XR-4

    90Hz

    Apple Vision Pro

    90Hz・96Hz・100Hz

    Meta Quest 3

    72Hz・80Hz・90Hz・120Hz

    Meta Quest 3

    90Hz

    VIVE Focus 3

    90Hz

    VIVE XR Elite

    90Hz

    VIVE Flow

    75Hz

    表示したいコンテンツのフレームレートに合わせて、XRデバイスを選ぶとより安心ですね。XRデバイスも用途に合わせて使いましょう。

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